♭音楽のある生活-3 宝の山 [♭趣味]
トーチャンは昔から秋葉原通いが大好きでした。
高校時代も大学時代も秋葉原は通学の乗換駅。
社会人になっても秋葉原は通勤の途中駅。
オーディオショップによく足を運んでおりました。
単身赴任の現在、羽田空港と自宅との乗換駅は秋葉原。
週末を東京自宅で過ごした後、少し早めに家を出て秋葉原をうろついて神戸に帰ることがあります。
昔ながらのオーディオ専門店は激減しましたがそれでもまだマニアックな機器を販売している店は結構あります。
今日仕事が終わり会社から自宅までウォーキングで帰宅。
いつもの道の一本筋違いの通りに地元の小さなオーディオショップがあり、以前ちょっとだけ覗いてみたんですがそれほど興味のあるモノは置いていなかった。
今日はじっくりと店内を観察。
マニア向けの機器、具体的にはLINN SONDEKをメインに扱っている様子。
LINN SONDEKはトーチャンも気になるメーカーですが購入候補には挙がらない。
ところが、よく見るとそこここに往年の名機が展示してある。(と言うかインテリアとして飾ってある?)
さらに照明の消えた試聴室らしき空間にオーディオ機器が一杯放り込んでありました!
ガラス越しに覗くと、トーチャンが以前から欲しかったモノが無造作に置いてありました!!
店主にお願いして部屋の中を見せてもらうと宝の山!
驚いたことにタンノイのオートグラフも鎮座しておりました。(超有名なスピーカーです。)
オートグラフは構成にもよりますが、モニターゴールド+オリジナエンクロージャー(スピーカーボックス)なら数百万?
HPDの15インチ+国産エンクロージャーとの組み合わせでも百万円ではとても買えないかな?
秋葉原でも見かけることはほとんどありません。
他にも超高級機ではないんですが、トーチャンの学生時代の機器がいっぱい。
トーチャンが欲しいものの価格を尋ねると売り物ではないとの回答。
その開かずの間にあるのは一部は昔なじみのお客さんからの修理受付品で順番待ちもありますが、商品として売りたくない機器を放り込んでいるらしい。(お客さんから下取りでもしたんでしょうか?)
古い真空管アンプもざっと見ただけで2~3台置いてありますが、実際に販売しているのは最新設計の現行機種だけ。
そこから色々話をしたんですが、トーチャンよりはるかに年上の店主は「音楽を聴くなら現代の機器。ビンテージに出す金額があれば最新の機器を買うべき」とのポリシー。
確かにLINNにはネットワークオーディオ機器をつないでいました。
(その割にはアナログプレーヤーが置いてあるし、店舗の別コーナーでは中古のアナログレコードを大量に販売してました。)
最近ビンテージのオーディオ機器にカネをつぎ込んでいるトーチャンとは相いれない(笑)
ま、考え方の違いはあるものの、時々顔を出して顔なじみになればアイツを売ってくれるかも???
アンプの修理もやっているそうなので、そのうちお世話になるかもしれませんね。
♭音楽のある生活-2 お手入れ [♭趣味]
夕食は昨日の残り物のおかずでさっさとすませ、手に入れたアンプのお掃除。
仕上げの拭き上げに使う溶剤は無水エタノール。
汚れを落とす目的よりは磨いて出たカスをきれいにふき取るため。
水だと乾きにくく乾燥に時間がかかる。
こまかなところは大人用綿棒、ピンジャックやACアウトレットの内側はベビー用綿棒を使います。
さてスタート!
ACアウトレットがひどいことになってます。
多分強力な粘着テープで覆っていたんでしょう。
がっちりと粘着剤がへばりついてます。
ACアウトレットはひとつ欠損。もう一つもかけてます。
ま、欠損部は中でショートしなければ問題なし。
基本的にはアルコール、ベンジンは使いたくない。
気をつけないと塗装を傷めたりやプリントされた文字、ラインを消してしまいます。
中性洗剤を薄めにいれたぬるま湯とメラミンスポンジで根気よくこする。
水滴が垂れて内部に入らない様に固く絞って細心の注意を払います。
テープ跡が厚くて大変なところだけ部分的に溶剤を使用。
(今回はベンジンよりアルコールの方が効果的でした。)
20分くらいかけてまぁ合格点の仕上がり。
コンセントの穴の部分はベビー綿棒で掃除。
結構ほこりが溜まっていました。
ここは使う予定はないので埃よけのキャップを装着。
本日帰り道に100円Shopで購入。
見た目がすっきりするでしょ?
白は電源連動、ピンクは非連動(常時給電)と区別するのがA型のトーチャンwww
次はたくさんあるピンジャック。
それから外面をクリーニングクロスで徹底的に磨く。
今回は金メッキじゃないし、年代物だったのであまりキレイにはならなかった。
でも研磨剤入りクリーナーは使いたくないので成り行きでよしとしました。
仕上げに専用のクリーナーブラシでグリグリ回してひとつ終了。
格闘すること3時間。
見た目はそれ程きれいではないんですがクロスや綿棒には灰色のカスがいっぱい付着。
落とせるものは落としたということで目的は達成かな?
便利なものが市販されています。
で本日は遅くなったのでここまで。ボンネットケースや全面パネルはまた今度。
あー労働の後のお酒がうまいwww
♭音楽のある生活-1 ビンテージ(一つ間違えればジャンクと言う…) [♭趣味]
ヤフオクで落札した商品を昨夜受け取りました。
モノは…
写真右側の黒いアンプ。
ほぼ半世紀前、1968年発売のビンテージアンプ。
お約束のノークレーム、ノーリターン品。
年代モノのアンプは色々な部品が劣化しているので下手に手を出すと後が大変。
安いものを入手してもオーバーホール費用を覚悟しないといけない。
昨年購入したビンテージアンプは正規代理店の修理部門や専門店でメンテした動作保証品でした。(メンテ明細付)
今回はメンテを謳っていない動作のみ確認品。
間違って落札できたらラッキー、とりあえず動けば儲けモノと割り切って入札。
正直言うとメンテ費用を覚悟したかなり安目の入札なのに落ちてしまったモノ。
でも想像してたよりも状態が良く、昨夜は3時間ほど通電し異臭、異常発熱のないことを確認。
とりあえずBGM用のおもちゃシステムをつないで、各入力端子からの入力、音量、左右バランス、トーンコントロール等が機能するかチェック。(後ろに見えるシルバーのちっちゃな機器を見て笑った人はマニアwww)
出てきた音は経年劣化を感じさせない期待通りの音。
アンプ右端のシルバーのサイドモールが上下逆に取り付けられていたのはご愛嬌(笑)
今日も追加で2時間ほどエージング。
セッティングは日曜日の予定。
50年近く前のオーディオアンプがまともに使えるの?
最新型の方が音がいいんじゃないの?
と思われるでしょうね。
オーディオは趣味の世界。
単なる電気信号を増幅するデバイスではない。
音楽を鑑賞する魅力をもつ再生装置であって欲しい。
最新のオーディオ機器の再生能力は素晴らしい。
でもトーチャンが中学生から大学生の1960年代から1970年代には今の製品には感じられない魅力がありました。
機械としての個性的な魅力や所有する喜びに満ち溢れていた当時のオーディオ機器を『楽しんでいる』トーチャン。
そんなトーチャンの音楽ライフを後ほどご紹介します。
♭認知的不協和 [♭趣味]
昔々あるところにビンボー学生だったトーチャンがおったそうな。
オーディオ好きなトーチャンは海外製高級アンプが欲しくて仕方がなかった。
しかし、高嶺の花で手が届かなかった。
欲しいのにあきらめるという矛盾が『認知的不協和』と言う不快な感情状態を惹起する。
それを低減するため『あきらめたという判断を正当化』し自らの好みを否定する。
『俗物根性丸出しの成金趣味だよねー、あんなの眺めてニヤニヤしてるなんて恥ずかしいだけ。』
そんなトーチャンは数十年後俗物として立派に成長(年齢、腹回り)し、三つ目の葡萄を手に入れました。
その甘さに目をキツネのように細め、ニヤニヤしているそうな。
めでたし、めでたし