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♭共鳴するアーティスト-3 [♭趣味]

No.3は最初に書いたエラ・フィッツジェラルド。

若いときのエラの歌声はアドリブやスキャットも含め圧倒されるような力強さとセクシーさ。
全盛期は脂の乗ったエネルギッシュな歌声と艶やかさ+円熟味溢れる歌唱力。

だけどトーチャンの感性が共鳴するのは60代近く、声量も衰え少し枯れてきた時代のエラ。

特にジョー・パス(ギター)とのスローバラード主体のデュオアルバム。

語りかけるような、Bluesyな歌声。
そのエラの歌声を優しく支え、絡みついたりそっと距離を置いたり、またあるときは優しくエスコートして先導するジョーパスのギター。

トーチャンが好きな曲のひとつ。

アルバム『Fitzgerald & Pass Again』
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の冒頭に収録された曲

『I Ain't Got Nothin' But the Blues』

この二人の作り出す優しさ溢れる空間に身を委ねると何とも言えない満足感が一日の疲れを拭い去ってくれます。
ある種の場(Field)で体全体を優しく包み込むように震わせる。

音に包まれ全身が共鳴していく感じはヘッドホンでは得られません。

これまでご紹介した3人のアーティスト

共鳴すると言う共通の言葉を使いましたが

吉田美奈子は中枢神経系を直接震わせる。
ジョアンジルベルトは体の奥深くまで浸透し心を震わせる。
エラはある種の場(Field)で優しく包み込むように体全体を震わせる。

それぞれ異なる感覚だけど、この感覚を失わず大切に付き合って行ければ幸せです。


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